耐熱120℃/耐振動・衝撃のロバストな高分解能リニアエンコーダです。
センサ内部に電子部品が使用されていないため、非常に優れた耐環境性を有します。製鉄所などの非常に環境が悪いところでも使用可能です。
各スリーブペア(51.2mmピッチまたは25.6mmピッチ)による変位信号をアブソリュートに計測、それを超えた場合はピッチ数をインクリメント計数し、両者のデータを統合させ24bitの変位計測を行うセミアブソリュート方式です。
<ランナップ>
GMR:スリーブ径φ12
GMR2:スリーブ径φ18
GMR3:スリーブ径φ30
<動作原理>
上図はGMRセンサの基本原理図です。T1、T2の2組のコイルで構成されており、各コイルの1次側を90°の位相差を持った信号で励磁します。
各コイルの2次コイルは直列に接続します。コイルの周囲を2種類の材質の異なる金属リングを交互に配置したスリーブが移動します。
このスリーブによりコイルの磁気抵抗をが変化し、2次側に信号が発生します。
各コイルの2次側には励磁信号がスリーブ位置の関数で変調された信号が生じます。T1とT2に生じる信号の位相差90°になるように、T1とT2の間隔をピッチの(n+1/4)倍にします。
2次コイル同士を直列接続することで2組のコイルの信号が合成され、下式で示すように、スリーブの位置に比例して位相が変化する信号になります。ここでθはピッチ内の変位量です。
A・sinωt・cosθ ± A・cosωt・sinθ = B・sin(ωt±θ)
前項がT1の信号、後項がT2の信号で、加法定理により変換すると右辺の信号になります。
この式は、振幅が一定で位相差θが変化することを示しています。励磁信号に対する位相差を、デジタル処理により変換して出力します。
製品名 | 出力 | 測定範囲 | 線形性 | 分解能 | 繰返し精度 | 使用温度範囲 | 耐振 / 耐衝撃 | 保護規格 |
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パラレル (SSI,アナログ) |
25.6mm~640mm | 0.15mm+0.01mm×(ストローク/25.6) | 3.125μm (GMRC-20*接続時) 1.5625μm (GMRC-30*接続時) |
±5μm | -20℃~120℃ | 20G / 100G | IP67 | |
パラレル (SSI,アナログ) |
25.6mm~1024mm | 0.15mm+0.01mm×(ストローク/51.2) | 6.25μm (GMRC-20*接続時) 3.125μm (GMRC-30*接続時) |
±10μm | -20℃~120℃ | 20G / 100G | IP67 | |
パラレル (SSI,アナログ) |
25.6mm~1996.8mm | 0.15mm+0.01mm×(ストローク/51.2) | 6.25μm (GMRC-20*接続時) 3.125μm (GMRC-30*接続時) |
±10μm | -20℃~120℃ | 20G / 100G | IP67 |